●[クライス・フルート・ソロイスツ公演] Vol.227「横取りクラシック・II」演奏会後記●
【クライス・フルート・ソロイスツ公演】
◆Vol.227「横取りクラシック・II」
◆日 時:2019.2/24(日)7:00p.m.開演(6:30p.m.開場)
◆会 場:スペースDo(JR新大久保駅・大久保駅下車徒歩5分)
TEL.03-3361-2211
◆入場料:一般¥2,500− 高校生以下¥1,500−
(未就学児の入場はご遠慮下さい)
◆フライヤー両面拡大画像(デザインはReikoさん)
◆出 演:Fl.上坂 学、平野 景子 Pf.近藤 盟子
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◆プログラム:Webサイト
<本日のゲネプロ>
いつも最後の合わせをしてから会場入りするのですが、今日は都合で合わせが出来ずいつもにも増して真剣なゲネプロとなりました。開場ギリギリまでチェックして、さあ、始まりますよ〜。
<本日の開演〜前半>
大竹さんのお話しで開演しました。今日はバッハ、ブラームス、ベートーヴェンと「3大B」に加え、グリーグ、モシュコフスキと当シリーズとしては珍しく有名人集結でお話しも内容がとても豊富でした。大竹さんとしては話しきれなかったかもですね。
前半はいつも出演者全員でのお話しです。何故か本番の緊張をほぐす秘訣は?という話になり、私はその昔「演奏が上手く行って楽しい打ち上げをしていることを考えると緊張しない。緊張がなさ過ぎて繰り返しする所を何回目か分からなくなり、ええい!っと繰り返したらそれは3回目だった」というハズカシイ話しを披露しました( ̄。 ̄;)
1曲目のバッハ、
2曲目は景子ちゃんのソロでグリーグです。
<本日の開演〜Tea Time>
休憩中は赤白ワインとジュースが無料サービスされます。ワインの銘柄は配達してくれる酒屋さんにお任せなのですが、今回はスペインのBACH(バッハと書きますが、バックと読みます)という甘目のワインでした。
みんなで楽しく立食パーティーの様です。初めてお越し頂いた方、初対面でも気さくに楽しく時間を過ごすことが出来ますよ。
<本日の開演〜後半>
後半は私と大竹さんの話しで開演です。打ち合わせには無い鋭い突っ込みがあって、毎回ドキドキ( ̄∇ ̄)。興に乗って話しが弾み、この時点で20時半!普通なら演奏会の本プロが終わる時間ですが、我々はこれから後半の演奏です(;´Д`) たま〜にこんな事も。
私のソロでブラームスのクラリネットソナタ第2番。言いたいことが言えて(表現したいことが表現出来て)満足でした。
そして横取りの真骨頂、ピアノ独奏でベートーヴェンの運命、定番とも言えるリストの編曲版です。
そして最後はモシュコフスキの熱い熱い音楽で締めくくりました。
プログラムは以下の通りです。
●バッハ:Johann Sebastian Bach
(1685.3.21.ドイツ、アイゼナハ〜1750.7.28.ライプツィヒ[65歳])
−2Flのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043
(1730年頃[45歳頃]、原曲:2Vlnのための協奏曲、2Fl+Pf)
I.Vivace 2/2 II.Largo ma non tanto 12/8 III.Allegro 3/4
バッハのような古い音楽の真作か偽作かは常に話題となるところですが、この作品はほぼバッハの真作と言って良いようです。オリジナルは2本のヴァイオリンの為の協奏曲となっていますがそれも様々な研究があり、オーボエやヴィオラという意見もあります。この有名な作品をフルートで体験出来るのは幸せなことですが、本日のプログラム全体に言えることですが、ヴァイオリンの音域はフルートに比べてはるかに広いので困難な工夫が必要となってきます。音楽の求める方向性を損なうこと無くオクターブ上げたり、下げたり、代替の音にしたりと忙しいのです。
●グリーグ:Edvard Grieg
(1843.6.15.ノルウェー、ベルゲン〜1907.9.4.同地[64歳])
−ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.8(原曲:Vln+Pfのソナタ、Fl+Pf、平野)
(1865年デンマークで作曲。同年、ドイツ、ライプツィヒで初演[22歳])
I.Allegro con brio 6/8 II.Allegretto quasi andantino 3/4
III.Allegro molto vivace 2/4
有名なピアノ協奏曲イ短調は日本では大人気ですがヨーロッパではそれほどでも無い、と大竹さんのお話しにありました。フルートで言えばドップラーの音楽と同様ですね。ピアノの叙情小曲集が有名ですが、フルート的にはペールギュントの「朝」がグリーグのイメージです。このソナタはシベリウスなどの北欧の音楽特有の響きと、スラブ的な響きを持ち合わせた独特で不思議な側面を持った豊かな音楽があります。フルートに良く合うなあ、が率直な感想です。皆さんも是非。
−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−
●ブラームス:Johannes Brahms
(1833.5.7.ドイツ、ハンブルク〜1897.4.3.オーストリア、ウイーン[63歳])
−ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120
(1894年作曲[60歳]、原曲:ClaまたはVlaとPfのソナタ、Fl+Pf、上坂)
I.Allegro amabile 4/4 II.Allegro appassionato 3/4
III.Andante con moto 6/8 : Allegro 2/4
この曲の為に「横取り」を企画したと言って過言では無い大好きなソナタです。オリジナルのクラリネットの演奏は、それが正しいのでしょうけれど、とても淡泊に感じてどこかもどかしい気持ちになってしまうのです。ブラームスの指定する音楽の流れ方や強弱なども納得が出来ず、それは私の勉強不足なのでしょうけれど、とにかく自分の思いを率直に思いっきりぶつけて見たいと思ったのです。この有名な作品を知っているお客様は私の演奏をどんな風に思ったでしょうか。たくさんの拍手を頂きましたので気持ちが伝わった事と致しましょう!
●ベートーヴェン(リスト編曲):Ludwig van Beethoven
(1770.12.16(17).ドイツ、ボン〜1827.3.26.オーストリア、ウイーン[57歳)
−交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」より、第1楽章
(1807年から1808年作曲[60歳]、原曲:管弦楽、Pf solo、近藤)
I.Allegro con brio 2/4
若いリストが有名になる前に取り組んだ一連の編曲シリーズです。ベートーヴェンの9つの交響曲以外にもシューベルトの歌曲の編曲も有名ですね(圧巻は「魔王」でしょう!)。オーケストラという豊かな響きの「楽器」に真に対抗出来る唯一の楽器と言って良いピアノですが、オーケストラの厚く広い音域を、まさに鍵盤の上を「飛ぶように」弾く10本の指と腕は常に忙しくきわめて高度な技術が要求されています。ベートーヴェンの重厚な響きを一人で横取りできるとは羨ましい限りです。
●モシュコフスキ: Moritz Moszkowski
(1854.8.23.プロイセン王国ブレスラウ[現ポーランド、ヴロツワフ]〜1925.3.4.フランス、パリ[70歳])
−組曲 Op.71
(原曲:2Vln+Pf、1903年ライプツィヒで出版[49歳]、2Fl+Pf)
I.Allegro energico 4/4 II.Allegro moderato 3/4
III.Largo assai 4/4 IV.Molto vivace 6/8
オリジナルのヴァイオリンの世界ではポピュラーな作曲家であり定番とも言える作品ですが、フルートの世界では無名に近い作品です。弦楽器特有の奏法である「重音」も比較的少ないですのでフルートにも馴染み易い作品となっています。1楽章から盛大な情熱で満たされた音楽は感動的であり、官能的ですらあります。フルートの音楽で一番少ないこれらの感情を体験出来るのは幸せと言って良いでしょう!
アンコールは「ロシア五人組」としても有名なキュイ(ツェーザリ・アントーノヴィチ・キュイ、1835.1.18.ロシア、ヴィリニュス〜1918.3.26.[83歳]):「5つの小品」より、第3曲スケツィーノでした。
次回は2019.3月17日(日)公演、「ドラマティック・フルート」と題し壮大な音楽を特集してお届け致します。ピアノの独奏はショパンのスケルツォ、どうぞお楽しみに!!皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
<フルート・コミュニケーション Vol.227>
■只今ブーム真っ最中〜旨旨うどん■
何がブームって、うどんのこと。麺類大好きな私が今一番凝っている(食べることにね)のがうどんなのであります。なんだ、うどんかぁ、と言うなかれ、これでなかなか奥が深い世界なのだ。
一番好きなのは全国7大うどんの一つ、埼玉県南を中心とした武蔵野うどんだ。全国7大うどんとは、秋田の稲庭うどん、群馬の水沢うどん、埼玉の武蔵野うどん(大好きなめんこや等々)、愛知の味噌煮込みうどん、三重の伊勢うどん、香川の讃岐うどん、長崎の五島うどんの事。この中で五島うどんだけは未経験で、あとは全て食べてみた。どれも個性的で「これが同じうどん?」と思ってしまうほど。特に好きな武蔵野うどんは太麺で今まで食べた様々なうどんの中で最強のコシがある。店毎に全く違う麺の味、風貌、驚くばかりである。武蔵野うどんはつけ麺が基本だ。
それに対して東京でも有名な讃岐うどんは「かけ」が基本のあたたかいうどん。最近東京で美味しい讃岐うどんのお店を見つけて一気にファンになってしまった。いりこと昆布の出汁が基本で、つるつるもちもちの麺が特徴だ。本当なら麺も打ちたいところなのだが思うに任せず、まずは出汁を、と瀬戸内のいりこ、北海道の真昆布を仕入れて出汁を作ってみた。これが、、、旨すぎて旨すぎて、うどんいくらでも食べることが出来ちゃうよ、困ったなあ!!
(ま)
<本日の打ち上げ!>
終演は21時20分!喉も渇いたし腹も減ったよ、、、ということで、
待ちに待った?乾杯( ^_^)/□☆□\(^_^ )です。
旬の寒鰤や、
白海老の天ぷらが特に旨旨でした。
白海老サイコー\(^O^)/
もちろん、ガッツリ鶏カラも行きましたよ。
ふう、お腹一杯で大満足ですーーー。
<本日のおまけ〜きーちゃん>
景子ちゃんを送っていったついでにきーちゃんにもご対面(こっちがメインか!?)。人なつっこくてカワイイ(=^..^=)。まだ子供ですから、軽〜い!きーちゃんの匂いをたっぷり付けて帰宅したのですが、我が家のお嬢様シャオランは「別に」でありました( ̄∇ ̄)。
〜〜〜〜〜 お知らせ 〜〜〜〜〜
【クライス・フルート・ソロイスツ公演】
◆Vol.228「ドラマティック・フルート」
◆日 時:2019.3/17(日)7:00p.m.開演(6:30p.m.開場)
◆会 場:スペースDo(JR新大久保駅・大久保駅下車徒歩5分)
TEL.03-3361-2211
◆入場料:一般¥2,500− 高校生以下¥1,500−
(未就学児の入場はご遠慮下さい)
◆フライヤー両面拡大画像(デザインはReikoさん)
◆出 演:Fl.上坂 学、平野 景子 Pf.近藤 盟子
◆Facebook
◆Mobile
◆プログラム:Webサイト
クンマー:独創的な三重奏 Op.75(2Fl+Pf)
ドゥランドル:序奏とポロネーズ(Fl+Pf、原曲:Ob、平野)
−−−Tea Time(ワイン、ジュースのサービスがあります)−−−
カルク=エラート:シンフォニッシェ・カンツォーネ(Fl+Pf、上坂)
ショパン:スケルツォ 第1番 ロ短調 Op.20(Pf solo、近藤)
ダマーズ:FlとObのためのトリオ(2Fl+Pf)
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◆フルートの神髄に触れよう!
フルートクライス・上坂 学 プライベートレッスン in 大阪 Vol.53
◆2019年3月23日(土)
KOKOPLAZA音楽練習室(新大阪駅東口より徒歩5分)
◆Vol.52の様子
こちらからご覧下さい。
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- 2019.02.24 Sunday
- ★☆ソロイスツ・サロンコンサート☆★
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- by てんし